[兌の家族]
抜けでる・ほぐす
兌・脱・悦・説・奪
抜けでる
ほぐす
[1]兌
「八印(開く、抜ける)+兄(人) 」
悦や脱の原字。
人の衣を開いて脱がすさまを示す。抜きとるの意を含む。
兌換の兌
[2]脱
「肉+兌(ぬきとる、ぬける) 」
骨から肉をはなすこと。転じて広く、はなす、ぬけてとれるの意に用いる。
(ダツス)ぬぐ。身につけている物を、はなしてとりさる。外皮や衣がはなれてぬげる
[3]説
「言+兌」
ことばでしこりをときはなすこと。
よろこぶ。よろこばしい。心のしこりがとけてよろこぶ。はればれするさま
[4]悦
「心+兌(ぬける) 」
心中のわだかまりが分解して、シコリが抜けた気持ち
古典では多くは「説」で代用する
[5]蛻
「虫+兌(ぬける) 」
セミが脱皮する
ぬけがら。もぬける。ぬぐ
[6]鋭
「金+兌(ぬきとる) 」
金属の錐(キリ)や矛(ホコ)の外側をはぎとり、中心をとがらせたこと
[7]税
「禾(作物)+兌(むきとる、はぎとる) 」
収穫の一部をぬきとること
国や支配者が、人民の収入や収穫のうちからはぎとってとりあげるもの
[8]奪
「大(ひと)+隹(とり)+寸(て) 」
金属の錐(キリ)や矛(ホコ)の外側をはぎとり、中心をとがらせたこと
人がわきにはさんでいる鳥を、手ですっと抜きとる
うばう。すっと抜きとる
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